東京革新懇学習交流会開催
安倍政権とのたたかいの意思統一
草の根からの共同、多彩な活動交流
9月28~29日 筑波 53人の参加
9月28日・29日に筑波山・江戸屋で開催された東京革新懇学習交流集会には、当初目標の40人を大きく超える総勢53人が参加し、重要な意思統一と交流の場となりました。
工藤代表世話人(都教組委員長)が、開会あいさつ、「教育、憲法が危険な状況となっており、革新懇運動が非常に重要な意味を持ってきている」と開会あいさつ。
五十嵐仁法政大学教授が記念講演。解釈改憲、明文改憲とともに国家安全基本法、特定秘密保護法など、実質(立法)改憲が進められ、強まりつつある戦争準備と軍国主義化を指摘。安倍首相は、ごく一部と相談して進めており、「ブレーキ」の解除と右にしか切れない「ハンドル」で暴走と右傾化を強めている。しかし、消費税、社会保障、TPPなど重要課題で矛盾の先鋭化と戦線が拡大。自民党、官僚層、世論など、亀裂と不和が表面化しつつある。オバマも安倍と話しが会わず会おうとしない。
間近に国政選挙がないもとで、「決戦」型ではなく、陣地の拡大、情報の発信の取り組みが求められ、共通する課題での幅広い共同と統一の実現-過去を問わず、現状の課題で一致の追求。団体間の協力・共闘の申し込み、新たなネットワークの構築、SNSの活用など情報通信手段の駆使、従来のやり方にとらわれない斬新な方法の工夫が求められる。
憲法改正、集団的自衛権、原発再稼働では賛成派が減っている。1%対99%という構造を作り孤立化を図る-働きかければ世論は変わる。間接民主主義の機能不全を直接民主主義で是正する-日本の民主主義が問われている。まず自分自身の意見を明確にする。できるところから取り組む。若者と女性のエネルギーを最大限発揮し、高齢者の知恵と経験を生かすことを強調しました。
乾全国革新懇事務室長、問題提起
乾事務室長は、情勢が急激に構造的に変化しているもとで、情勢を議論することの重要性を強調。また、労働組合、民主団体発展だけではだめで、政治を変える統一戦線の政策、展望、イメージを提起することが必要で、革新懇の発展が決定的に重要になっていると強調しました。
今井事務局長、基調報告
今井事務局長が基調報告。改憲勢力が衆参で2/3以上を占め、明文、解釈改憲がねらわれ憲法をめぐり戦後最大の危機に直面。暮らしの面でも暴走状態だが、国民との矛盾の激化が必至のもとで、改憲を阻止し、自民党型政治の転換をめざし、国民本位の新しい政治の流れをつくり出そう。基本的構えと課題では、①改憲反対のたたかいの強化と共同の拡大、②国民のくらし守る取り組みの強化、③革新懇の結成・強化、共同の拡大、④オリンピック・パラリンピックの取り組みの4つを提起。品川正治さんから寄せられた募金で、東京革新懇と各革新懇連名の憲法宣伝横断幕を提供することなど報告し、「地域革新懇活動の手引き」を含め積極的な討論を訴えました。
時間一杯の活発な討論
小田原革新懇、立川革新懇、世田谷革新懇の多彩な活動の特別報告の後、討論。立川革新懇はニュースで地域の様々な人たちを紙面に登場させ、地域に革新懇の市民権を広げ、ニュースが共同を広げる役割を発揮している。あいおい革新懇も匿名を含めて紙面に登場してもらい職場に影響を広げていると報告。ニュースを通じた共同の拡大をめざすことの重要性を共有しました。
西東京革新懇の原発問題での若い人の結集と発想によって運動がどんどん拡大した取り組み、杉並革新懇の原発での共同の中で若い人から“重鎮”として評価された活動、府中革新懇の再生可能エネルギー活用での共同と運動の広がりなど、共同を重視した取り組みの発展が報告されました。
中野革新懇は、会員を130人にする目標を決め総会を機にすでに5人加入した経験、昭島からの参加者からは早期の革新懇再建の決意が表明されました。
三多摩革新懇は12月8日に井の頭公園で5~7000名を目標に全力を挙げている。小金井革新懇は憲法の課題で4月40人パレード、6月120人、10月27日に3回目のパレードを計画、様々な人が結集してきている。東村山革新懇の請願権を活用した活動、日野革新懇の選挙を通じた共同の拡大、小平革新懇の福島との連携した取り組みなどの報告がありました。
「地域革新懇活動の手引き」については、「非常に参考になる」との意見とともに補強意見も出されました。また、「職場革新懇活動の手引き」を是非作ってほしいとの要望も出されました。
今井事務局長のまとめの後、アピール「解釈改憲・明文改憲の企みを全力で打ち破ろう!」を参加者で確認。松本代表世話人(東京地評副委員長)が、「安倍政権に10倍返しだ」とのあいさつで閉会しました。
積極的評価のアンケート
参加者からは要望とともに、「大変勉強になりました」「全体として革新懇のあり方、運動論、各地の苦労などが聞けて有意義な交流集会だった」「革新懇運動が益々重要と思った」などの感想が寄せられました。