杉並 新区長による初議会 200人近くが傍聴
「聡子ビジョン」に聞き入る
9月12日、新区長による初めての議会が始まった。7月11日、区役所前の待ちわびる大勢の区民の前に自転車で颯爽と乗り付けた初登庁の日から2ヶ月、記者会見や「広報すぎなみ」を通じて新区長と接していた区民が、直接これからの区政について知る、考える機会となる議会が始まった。初日の「区長の所信表明」を聞く議会の傍聴席はいっぱいになるに違いないと午後から始まる議会に、朝8時半に行った人もいるという。傍聴に駆けつけた住民が200人近くいて、議場の傍聴席に入りきれずに別室にモニターテレビを持ち込んでの傍聴だというから、今回の区長選挙の意味の重さが感じられるというもの。2時間近くにわたる所信表明に傍聴席はシーンとなった。みんなで作った政策を土台にして区長が新たに短期間に学んだたくさんのことを凝縮して練り上げた「聡子ビジョン」と名付けたこれからの杉並の姿に聞き入った。
「今日はすばらしい所信表明に立ち会えて記念の日でした。中学校のママ友たちにシェアしたところ、ママ友たちも岸本区長にとても期待しているとのことでした。明日から議員たちにがっつり目を光らせたいです。」初めて、誰に頼まれたのでもなく選挙活動に参加し、自分たちが送った区長の初めての議会を傍聴した女性たちがたくさんいたこと、これが今回の区長選挙の結果をつくりだした特徴だった。
定数48人の杉並区議会には14の会派があり、その半分は一人会派。今回、区長選挙の直前に最大会派の自民党区議団15人の内9人が前区長に反発をして抜け、新しい会派を結成したが、そこから区長候補を出すことはなかった。心情的には岸本候補に期待しているという感じもあった。